- 現役プロカメラマンが解説
- Capture One歴8年目
- デジタルオペレーター(カメラマンのサポート)歴7年
- 広告、雑誌、スタジオ、ロケなど撮影経験豊富



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本記事はCapture One Proでのテザー撮影機能について知りたいという方へ向けての記事になります
そもそもCapture Oneとは?と改めて学びたい方はこちらの記事へどうぞ!


数ある現像ソフトの中で何故、Capture One Proでのテザー撮影を私がお勧めしているのかという点も含めて、テザー撮影の方法から撮影データの扱いまでを解説していきます
・Capture One Proでのテザー撮影は他と何が違うの?
・撮影時のデータ管理や撮影スピードを効率化していきたい!
・結局、どの現像ソフトが優秀なの?
本記事を読めばこんなことが分かるようになります
ちなみにプロの撮影現場では9割はCapture One Proでのテザー撮影を行なっています
では本編へ行きましょう!
テザー撮影とは?


まず、テザー撮影について少しだけ触れておきます。
・写真撮影の際にカメラとPCをカメラケーブルもしくは無線で接続しPCにデータを取り込みながらデバイスにリアルタイムで表示しながら撮影を行う方法
・広告撮影や雑誌撮影、アーティスト写真の撮影によく使用されていて、デバイス上で撮影データの確認が取れるためクライアントワークにおいて、クライアントやディレクターの確認を取りながら撮影を進めることができるため撮影時間の短縮にも繋がる
基本的には有線での接続で使用されるが、最近では無線でのテザー撮影も行われていることもある。
Capture One ProではCapture pilotという無線用のアプリケーションも存在する
カメラマンの為に撮影自体をスムーズに行えるようにする撮影方法やな!
テザー撮影のメリットとデメリット
メリット
・撮影データを撮影現場にいる人とデータの確認しながら撮影ができる
(外部モニターと接続でミラーリング撮影も可能)
・ノートPCでのテザー撮影であれば外のロケ撮影時にも使用可能
・PC内にデータが自動で取り込まれる為、撮影後にデータをSDカードから移行させる必要がない
(Capture One Proの場合は自動で撮影用フォルダ群が生成される)
・撮影したいアングルによってカメラのファインダーを覗くことができない場合や、物撮影時にカメラを動かしたくない時などはソフト上でカメラ設定からシャッターまで自在に操作ができる
デメリット
・カメラ一つで撮影するよりもPCの準備をしなければいけないため機動力に欠ける
(三脚にノートPCを装着できる機材があるのでお勧め)
・カメラケーブルの質によってはPCとカメラの接続が切れてしまうことがある
(テザーツールズというブランドのカメラケーブルが業界では主流。スタジオ撮影を想定して作られているためケーブルが頑丈)
・容量の大きい撮影データでの連写撮影時にデータ転送にディレイが生じることがある
(撮影データの容量を少し下げることにより対応可能)
機動力を取るのか、クライアントワークを含めて撮影の質を取るのかで決まってきます
テザー撮影にCapture One Pro を選ぶ理由


プロカメラマンがなぜ数ある現像ソフトの中でCapture One Proを選ぶのかの解説をしていきます
・様々な機種でのテザー撮影対応
主要機種はほとんど対応しています
参考はCapture One公式サイトでのご確認を推奨しています。
・テザー撮影中での便利機能の紹介!
1.写真を見比べられるようにバリアント比較、比較固定を1ショートカットキーで操作可能
2.高性能なフォーカスチェック機能倍率の設定も簡単でフォーカスチェック用ウィンドウのサイズも変更可能なフォーカスチェック機能がある
3.撮影フォルダの変更が簡単。違うカットのフォルダへ撮影データを取り込みたい場合も簡単にフォルダを変更できる
4.現像レシピの設定が細かく設定可能
5.撮影から編集、現像までの流れを1つのソフトでできる
他社の大手テザー撮影可能な現像ソフトの比較
こちらの記事にて現像ソフトの比較を行なっていますので気になる方は読んでみてください!


Capture One Proでのテザー撮影方法ー注意点も解説
1.カメラとPC(デバイス)をカメラケーブルで接続


・カメラとの接続時にカメラのバッテリーの確認(バッテリーが少ないと撮影データが転送されない可能性がある)
・Capture oneのカメラ設定上で使うカメラデータの認識ができるように設定しておく
(RAWデータの種類を制限している可能性がある)
・ケーブルの端子部分の接触の確認、カメラ側、もしくはケーブルの接続部分が破損している可能性がある
2.セッション、カタログデータを作成して撮影データを取り込むフォルダを作成する


セッションとカタログの違いはこちらの記事参照


1.撮影データのセレクトフォルダ、現像フォルダを指定していない場合、PC上のpictureのフォルダに入ってしまう
2.写真データ(バリアント)を編集、セレクト、現像する
現像を行う時に、データ形式、解像度、クロップの有効無効、メタデータを付随させるか否かの指定を行う必要がある
(現像レシピをあらかじめ作成しておくことを推奨)
データ形式について
・主に使用されるのはJPG(最も軽量な形式で、他のデバイスに転送する場合などによく使われる)
TIFF(比較的大きい容量での形式で、Photoshopでの編集を行う時などで使用)であり、現像レシピにも作成可能
メタデータとは?
・撮影された写真データの情報のことであり、撮影を行なったカメラの機種、日時、著作権、データ形式などの情報を指す
クロップとは?
・写真データへの編集の段階でのトリミングのことを指す
まとめ
・主要なカメラ機種であれば対応している為、急遽違うカメラを使用する場合も問題なし!
・ノートPCさえあれば外での撮影でもPC画面上でデータを確認しながらスムーズに撮影を行える!
・Capture One Proでテザー撮影を行なっていればフォルダ管理から編集、現像まで一つのソフトで完結する!
Capture One Proのテザー撮影以外の使い方の解説に関しましては別の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください



